昨今、日本でも高齢化が進み今や超高齢化社会となっていますよね。その影響でまだ若い年齢でありながらも、家族や親族の介護をしたり家事を担う若者(ヤングケアラー)が増えています。ヤングケアラーの存在は一見目立たないかもしれませんが、その影響は深刻で彼らの生活や将来に大きな影響を及ぼします。
今回はヤングケアラーについて自分なりに調べてまとめてみました。
ヤングケアラーの役割と影響について
まず、ヤングケアラーとは“家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子供・若者”のことです。現時点でヤングケアラーの人数について様々な調査研究によれば、おおよそ全国で数十万人に上るとされています。この傾向は年々増加しており、特に家庭内の介護が必要な高齢者や障害者の数が増える傾向に比例して増えています。
地域差や家庭の経済状況などによってその割合は変わることもありますが、どちらにしてもその対応は急務となっています。
子供たちが家族のケアや家事に追われる一方で、学業が疎かになったり子供らしい暮らしができず辛い思いをしているという現状があります。
ヤングケアラーの原因
ケアを必要とする高齢者が増えるのに対し、子供の数は減少しておりさらに共働き等により、ほかにケアできる大人が家にいないという家庭が増えているのが主な原因です。
ヤングケアラーに対する支援について
早期発見・早期把握
家庭内のことでデリケートな問題があったり、本人や家族の自覚があまりないことからヤングケアラーが表面化しにくい傾向があるそうです。また、家族の介護に対してある種の使命感や生きがいとなっている場合もあるようなので、まずはしっかりと子供の気持ちに寄り添い、どのような支援が必要か聞き取ることが必要ですね。
・子供と接する機会が最も多いと思われる教職員へのヤングケアラーに対する概念の周知を徹底したうえで、子供や保護者との関わりで気付いたことを会議で検討し、関係各所と連携して支援できるようにしていく。
・すでに医療や福祉、介護との関わりがある家族に対しては、こうした専門職が支援の担い手について把握しているので、ヤングケアラーについて学ぶ研修等を推し進めていく。
・学校に通えていなかったり、介護、福祉事業とのつながりがないヤングケアラーは特に潜在化しやすい傾向があるので、地域住民や市民団体、ボランティアの方へのヤングケアラーについて学ぶ機会を設け、早期発見に努めていく。
まずは、取り囲む社会全体でヤングケアラーとは何かを知り、知識を深めることでヤングケアラーを早期に発見することが大事ということですね。
相談支援について
子供たちが、直接役所や保健センターに相談することはハードルが高い傾向にあるそうです。
・SNSなどでの相談受付を推進することで、普段SNSを使い慣れている子供達が相談しやすい環境を作っていくことはいいですね。
・教育委員会においてスクールカウンセラーやソーシャルワーカーの配置を支援していく。
・同居している家族に病気や障害があり、すでに福祉や介護事業の支援を受けている場合は、意見を聞きながら、特にヤングケアラーの介護を前提としないプランを推奨していくことも重要ですよね。
まとめ
〇ヤングケアラーの役割と影響について
ヤングケアラーとは“家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子供・若者”のことであり、子供たちが家族のケアや家事に追われる一方で、学業が疎かになったり子供らしい暮らしができず、辛い思いをしているという現状があります。
〇ヤングケアラーの原因
ケアを必要とする高齢者が増えているのに対し、子供の数は減少しておりさらに共働き等により、ほかにケアできる大人が家にいないという家庭が増えているのが主な原因です。
〇ヤングケアラーに対する支援について
・早期発見/早期把握に繋げる
・ヤングケアラーが相談しやすい環境を整える
ヤングケアラーはその名称や概念が社会全体に浸透しているとはいえず、社会認知度もそこまで高くないので、周囲の大人たちがそのことについての知識を深め、子供達が担っている家事や介護の負担に気づきやすくすることで、必要な支援につなげていくことが大事なんですね。
コメント